埼玉新聞 倒れたブロック塀の下敷きに…バイト男性死亡 深谷の工事現場、側溝を掘って整え中に塀が倒れる

15日午前10時10分ごろ、深谷市上野台の側溝敷設替え工事現場で、秩父市永田町、アルバイト新井秩夫さん(37)がブロック塀の下敷きとなり、搬送先の病院で死亡が確認された。
深谷署によると、新井さんは幅員4・1メートルの市道でU字溝の敷設作業中だった。深さ60センチ、幅1・1メートル、長さ9・2メートルの溝を掘り、溝を整えていたところ、設置されていた高さ1・6メートル、幅7・3メートルのブロック塀が倒れた。

痛ましい事故が起きました。
ブロック塀が設置されている家等の前に側溝を設置する工事をしていた際に、ブロック塀が倒れてきたという事故です。

これはブロック塀の基礎に問題があります。ブロック塀の基礎は3種類に分かれます。
I(アイ)形基礎、L形基礎、逆T形基礎。日本中殆どのブロック塀の基礎はI形基礎という板型の基礎形状です。
I形基礎は塀の延長線の形をしていてまっすぐで自立しません。この形状は土が両方から押さえていることが前提で塀が建っています。恐らくですがブロック塀の際まで掘削を進めていきしばらくは安定していたのでしょうが、全体の掘削が終わったときに片側(道路側)の抑えがなくなり倒れてしまったのでしょう。

以前からI形基礎で大丈夫なのかと思っていましたが、やはり問題がでました。I形基礎は単純な構造で作りやすく安価ですが、この形状はやはり禁止し自立型の形状にするべきだと強く思いました。



記事URL
http://www.saitama-np.co.jp/news/2019/02/16/06_.html