塀のねっこは15cmのしっかりとした壁厚をもつコンクリート塀のため、水密性が高く、重量もあるため浸水防止塀として利用することができます。
普段も災害時も家族を守る外構として活躍します。
(追記 )2021年4月に実大サイズでの浸水防止試験を行いました。→日本初のコンクリート塀による浸水防止試験の実施
使い方
Q&A
塀なのに水をとめられるの?
元々塀のねっこは「N1プラットフォーム」と呼ばれる、複数製品を一つの型枠で製造出来る鋼製型枠にて製造されており、将来的にはL型水路と呼ばれる水路製品も派生商品として供給する予定でした。
L型水路は大型の水路を構築する際に広く土木向けに使われており、水を遮断する能力は実証されてきております。
L型水路のイメージ
底版先端より鉄筋を露出させたL型の製品を相対させます。図中は省略していますが相対する底版間には鉄筋を配置し、コンクリートを打設、一体化します。
水路幅が自由に設計でき、運搬の制限が出ないため大型の水路に使われます。
製品間から水が漏れるのでは?
製品間には製造誤差、施工誤差により数ミリの隙間が出来る可能性があります。
隙間は極わずか(数mm)で、多くの場合は泥水に含まれる土粒子による閉塞効果でそのままでも簡易止水効果が期待できます。
オプションとなりますが、よりよい止水性能を求める場合は 製品間の漏水を防ぐ止水テープで製品間の止水をする事が可能です。
塀のねっこだけで浸水防止は大丈夫なの?
開口部の止水
玄関、カーポートなどの開口部からは水が浸入しますので、水害が予想される場合は出入り口などの開口部に止水板、土嚢積みを行ってください。よりよい止水性を求める場合は2m間隔で存在する製品の切れ目部分に土嚢を積んでいただければ大丈夫です
侵入水の排水
また、敷地周囲を完全に水密化する事は現実的で無いこと、敷地内への降雨により敷地内の水位が上がる可能性があります。
そのため、排水も考える必要がありますが、水深の浅い水をポンプで排水する事は難しいため、排水ピット(穴)を準備し、そこたまった水を水中ポンプにて敷地外へ排水してください。
排水ピットは普段はガーデニング用の水栓と組み合わせて使って頂けると、追加費用が少なく実現できます。
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ブログでも浸水対策の記事を書いています。
補助金の紹介もありますので是非ご覧ください。