毎日ブロック塀について調べています。
今日はブロック塀の寿命について。
福岡県のホームページ
ブロック塀の耐用年数についての記載が福岡県のホームページから入手できる「ブロック塀を詳しく知ろう!」に載っていました。
これによると
ブロック厚 10cm 12年
ブロック厚 12cm 15年
ブロック厚 15cm 30年
と書かれていました。よく使われる12cmでわずか15年の耐用年数です。
(社)全国建築コンクリートブロック工業会のホームページ
法規を守って、良い施工された厚さの厚い(15cm)ブロック塀の耐用年数(寿命)は30年程度といわれています。一般にはこれより薄いブロックを使うことが多いので、当然短くなります。
https://www.jcba-jp.com/dictionary/faq.php
コンクリートの寿命、ってどのくらいなのでしょうか。
現代のコンクリートはポルトランドセメントと呼ばれるセメントがを1824年にイギリス人の煉瓦積職人ジョセフ・アスプディンが開発したところから始まります。
2018年では開発後194年ということは、あと6年で現代コンクリート200年記念ですね!実はコンクリートの教科書ではコンクリートは200年から300年ほどかけ強度を増していくとされています。
「されています」というのは、まだ開発初期のコンクリートがそこまで来ていないんですね。
では、なぜコンクリートでできたブロック塀はこんなに寿命が短いのでしょう。
これはブロック塀内部の鉄筋がさびてしまうことにより発生してしまいます。
前述の(社)全国建築コンクリートブロック工業会のホームページ
ブロック塀は、ブロックの中に横からの力に抵抗する鉄筋が入っています。この鉄筋は、塀のメンテナンスをしていないと15年程度で錆び始め、鉄筋が細くなり、ブロック塀は自重でのみで自立している状態に近くなります。
鉄筋とコンクリートはとても仲のよい素材ですが、実は鉄筋がネックになって寿命が決まってしまいます。
通常の鉄筋コンクリートは寿命が約50年程度。住宅のコンクリート基礎は長寿命かを図るために様々な工夫をし100年、200年持つようにしていますが、ブロック塀はその構造上鉄筋が非常にさびやすいため、このような短い寿命となってしまいます。
15年はちょっとさみしいですね。
2、3回かけコンクリートについておはなししたいと思います。