出世基礎「土地分け丸®」 危険なブロック塀基礎を排除します
九州地方発明表彰
受賞
特許取得のブロック塀基礎
法令遵守で安全
土地分け丸は法令をキチンと守った非常に安全なブロック塀です。
だれでも安全にブロック塀基礎を作る事が出来ます。
様々な用途に対応
・ブロック塀基礎
・フェンス基礎
・境界コンクリート
・小型擁壁
と外構に関わるかなりの部分を解決できます。(~H1000)
豊富なバリエーション
【形状】
I(アイ)型
I+(アイプラス)型
L(エル)型
【高さ】
350~1000mm
【フェンス孔】
土地境界ブロックとして、ブロック塀基礎として、フェンス基礎として多種多様に使用できる「土地分け丸」。
宅地造成や住宅新設の際の境界ブロックとして敷設できます。またその後、ブロック塀を上部に積む際には専用の鉄筋を差し込むことで、安全なブロック塀を建築することができます。もちろん、フェンス基礎としても使用が可能です。
- ブロック塀基礎として、建築基準法準拠の基礎です。
- コンパクトなI型と、敷地高低差・勾配に対応したL型をラインナップ。
- 鉄筋継手部は公的試験機関にて強度試験済みで安心。
- 特許取得で優れた構造。
- 最小サイズでは人力施工も可能。
- 製品同士もピン接合で安定した施工・築造。
今までになかった「出世基礎」
宅地造成において、土地境界は現場打コンクリートで行うのが一般的でしたが、その後土地を購入した施主がブロック塀を積めるように法令に適合した基礎として構築されることは通常ありませんでした。
この問題を解決できるよう、後から防錆処理された鉄筋を接合して安全にブロック塀を積めるように「出世」できる基礎として開発されたものが「土地分け丸」です。
また、プレキャスト製品で建築基準法を準拠したブロック塀基礎も今までになく、さらに特許も取得しており、安心して使用することができます。
「塀のねっこ®」開発社によるブロック塀基礎でブロック塀の主要問題をすべて解決
当社はブロック塀による災害を憂慮し、基礎一体型プレキャストコンクリート塀「塀のねっこ®」を開発しております。ブロック塀の問題は、主に「基礎」と「鉄筋」にあり、適切な基礎ではないこと、及び鉄筋の腐食により倒壊・転倒が発生しています。
よって当社としてブロック塀基礎を開発するにあたり、基礎の形状だけでなく鉄筋も含めた開発を行い、その安全性を確保できるように致しました。
製品ラインナップ
製品ラインナップはL=2000の標準品と、ブロック塀割付で必要となる端部品を用意。L型はご要望に応じ高さ800以上も対応できます。
また、上部に設置できるブロックの段数は根入れと地盤条件によって異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
形状 | 種類 | 高さ (mm) | 幅・厚 (mm) | 最小 根入れ (mm) | 長さ (mm) | 重量(kg) | 参考最大 CB段数* | 参考 CB高* (mm) |
I型 | 標準 | 350 | 150 | 300 | 2000 | 252 | 3~6 | 800 |
350 | 150 | 300 | 400 | 50 | 3~6 | 800 | ||
端部 | 350 | 150 | 300 | 1000 | 126 | 3~6 | 800 | |
350 | 150 | 300 | 600 | 75 | 3~6 | 800 | ||
L型 | 標準 | 500 | 150 | 300 | 2000 | 630 | 4~6 | 1000 |
600 | 150 | 300 | 2000 | 702 | 3~6 | 800 | ||
700 | 150 | 300 | 2000 | 774 | 3~6 | 800 | ||
端部 | 500 | 150 | 300 | 1000 | 315 | 4~6 | 1000 | |
600 | 150 | 300 | 1000 | 356 | 3~6 | 800 | ||
700 | 150 | 300 | 1000 | 387 | 3~6 | 800 |
*)根入れ量が増えると段数を増やせます。但し最大地上高1.2mまで
*)根入れ300mmの時のコンクリートブロック積高さ
防錆鉄筋ラインナップ
防錆処理された鉄筋をブロック塀の高さに応じて用意しております。
用途 | 鉄筋径 | 鉄筋長さ(mm) |
CB 1段用 | D10 | 325 |
CB 2段用 | D10 | 525 |
CB 3段用 | D10 | 725 |
CB 4段用 | D10 | 925 |
CB 5段用 | D10 | 1125 |
CB 6段用 | D10 | 1325 |
ブロック塀基礎 土地分け丸開発エピソード
土地分け丸は、地震の度に繰り返し発生するブロック塀の倒壊事故をなんとかしたいという思いから開発を開始しました。
土地分け丸の前身でもあり、姉妹商品でもある塀のねっこは危険ブロック塀のアンチテーゼとして産まれ、日本で唯一耐震振動実験を行い、その安全性を証明しました。
しかしながら、基礎一体型プレキャストコンクリート塀は大型の製品のため施工できない現場があり対応に苦慮していました。
塀のねっこを開発する中で、ブロック塀に関する研究論文を大量に読み込み、その弱点を把握していました。
その弱点とは
1,基礎
2,鉄筋
この2点がしっかりしていれば、ブロック塀は容易に事故を起こさないのです。
開発のテーマははっきり決まりました。
まずは基礎ですが、オーバースペックの製品を作らないため、最もローコストな製品を定めました。
建築基準法施工例には
基礎の高さは350mm以上
基礎の根入(土中埋込み)は300mm以上
となっており、このスペックを満たすように
板状の(I(アイ)型製品)高さ350mm 長さ2000mmの製品を開発しました。
ブロック塀では人力施工もあるため、これを500mmにした製品も開発。
約50kgと2名で運搬できる製品を揃え、ラインアップをスタートしました。
そして鉄筋に関してはねじ込むだけで基礎内のアンカーと一体化し極めて簡単かつ安全な鉄筋構造ができる物としました。また、オプションとしてめっき鉄筋を準備しブロック塀の長寿命化も実現できることとなりました。
高さの不足
実際に販売を開始してみますと、ほぼ全ての宅地は道路よりも高さが高いので、スロープ状に宅地ができあがっていきます。
そのため製品の上端を合わせていくと、道路側では根入れ量が不足してしまいました。
そこで急遽100mm型枠を嵩上げし、I型基礎H450を製品化しました。
型枠の構造上このぐらいの改造が簡単だったのが幸いしました。
もっと高さを
塀のねっこのバリエーションの多さに苦労していた私たちは土地分け丸はH350一本で行く予定でしたが、上述したようにH450があっという間に追加されてしまいました。
しかしながらH450でも足りないところはたくさん出てきました。
H350 I型だけで行くつもりだった私たちは方向転換をしました。
塀のねっこは大型製品のために大きな型枠でした。低い製品を作るには非常に効率の悪い物でした。
そこで高さ1000mm以下の製品を土地分け丸に集約し、土地分け丸の高さ不足と塀のねっこの効率の悪さを解消することにしました。
高さ1000mmとしたのはキリがいいのと、このぐらいの高さであれば流れラインに載せることも可能なサイズのためです。
施工上の安全性からI+(アイプラス)型を開発
I型製品は必要最小限の構造なのでローコストですが、底版がついたL型製品に比べると安定性に欠けます。
特にコンクリート製品は造成地に仮置きしますので、多少斜めになったりすることがあります。
安全のための製品を販売していますので、施工中の事故は限りなく防げるようにする必要があります。
そこで、安定性、コストをにらみながらL型の底版を短くしていきI型に100mm~150mmの底版を追加し安定性を増加させました。H800までこのスタイルで対応できるようにしました。
土留めとより安定性を求める方向けにL型製品を追加
小型の造成地でも土留めの用途は意外と多い物です。
多くの宅地造成用擁壁は1000mm以下をターゲットとしておらず、空白地帯となっていました。
そのため鉄筋被りの浅い車道用擁壁を使っていたりしており、あまり良くない状況でした。
そこで高さ500~1000までの建築基準法準拠の小型L型擁壁として土地分け丸 L型をラインアップしました。
もともとブロック塀基礎ですので、この小型擁壁の上にはブロック塀を積むことができます。
厚さのリクエスト
宅地境界の工事には様々な地域性があり、多種多様な要請があります。
そのため厚さも土地分け丸では100,150,200mmの3パターンを準備しています。
100mmはブロック塀基礎としては使えませんが、土地境界ブロックや塀であれば安価にご利用いただくことが出来ます。
法令を準じた鉄筋構造
ブロック塀の法令では基礎から出てきた鉄筋が切れ目無く上端まである必要があります。
空洞ブロック内での継手は明確に禁止されています。
そのため土地分け丸は基礎内にジョイントを設け、空洞内での継手を回避しました。
基礎内には鉄筋が抜けないように法令通りのアンカー付き鉄筋とし、その上端にメスネジを設け、そこにオスネジ加工された鉄筋をねじ込むように設計しました。
ここが他社製品と大きく異なり、アンカーを打ち込む法令に準拠しないブロック塀基礎、鉄筋を出しっぱなしとなっている扱いの悪いブロック塀基礎と違う物になっています。
これらの構造は特許として認められ、九州地方発明表彰で九州経済産業局長賞を受賞しています。
ネーミングについて「出世基礎」縁起の良さをコンクリート製品に
土地分け丸は殆どが宅地造成時に土地境界ブロックとして使われます。
多くの現場ではその後その境界上に何が出来るかわかっていません。
そのため、どのような場合でも対応できるように、ブロック塀用のアンカーを埋めこんでいます。
土地の販売後、土地を購入し家が建つわけですがその時にようやく用途が決まってきます。
その時に隣との土地を分ける境界基礎からブロック塀基礎となったり、フェンス基礎になったりします。
境界基礎→ブロック塀、フェンス基礎
となるため、まるで出世魚のようだということで、「出世基礎」 土地分け丸とさせてもらいました。
これは家を建てるお父さん、お母さん、そしてこども達がどんどん出世して良い人生を送って欲しいという思いを込めて名前をつけています。
とても長い開発経緯になりましたが、土地分け丸をご愛用していただけると幸いです。
お問い合わせ
製品の見積・発注・施工方法など、お気軽にお問い合わせください。