持続可能性が魅力的

コンクリートとはセメント・水・砂・砂利を混ぜ合わせ硬化させたものです。硬化前の状態は生コンクリートと呼ばれています。英語だとフレッシュコンクリートといわれています。ちょっとイメージが変わりませんか?

コンクリートは人造岩石

コンクリートは一言でいうとどのような形にもなる人造岩石といえます。そのためその性質はほとんど岩と同じで触るとひんやりしますし、木材のように菌や虫に食べられることもありません。ですから、本質的に頑丈で長持ち。重要な構造物の材料としてもってこいの素材です。

コンクリートの原材料

コンクリートの主原料は何といってもセメントです。セメントは簡単に言うと粉末ノリで、これを水に溶かししばらく置いておくと硬化・乾燥します。コンクリートはその材料の混ぜ方で呼び名が出世魚のように変わります。

セメントペーストセメント+水コスト、流動性、ひび割れ=大
モルタルセメント+水+砂コスト、流動性、ひび割れ=大
コンクリートセメント+水+砂+砂利コスト、流動性、ひび割れ=大

コンクリートの語源

コンクリートの語源はラテン語でconcretus(コンクレタス)で塀のねっこを開発した当社の社名に使っています。con + cretusで「共」に「成長する」という意味だそうです。 皆様と一緒に成長したいと思いこの社名としております。 コンクリートがヨーロッパから日本に入った時には「混凝土」という造語を作り、中国では今もこの言葉が使われています。

コンクリートの寿命

無筋コンクリート

コンクリートそのものの寿命は相当長いと言われています。現在知られているもっとも古いコンクリートは1985年に見つかったイスラエルのイフタフ遺跡で見つかったものと言われています。このコンクリートは紀元前7000年前、およそ9000年前のものだそうですが、現代のコンクリート並みの強度をいまだに持っているそうです。そのほかにも中国大地湾遺跡が5000年前、エジプトのピラミッドに目地材として4500年前、イタリアのローマにあるパンテオン遺跡が約2000年前とたくさんの古いコンクリートがあるようです。現代のコンクリートはおよそ300年かけ強度を増やしていき、その後ゆっくりと強度を落としていくのではないかと予想されています。ひょっとすると遺跡のように1000年2000年と持つのかもしれませんね。

鉄筋コンクリート

現代コンクリートは1867年に発明されたコンクリートの補強材として鉄筋を使う、鉄筋コンクリートにより一気に普及が始まりました。 鉄筋コンクリートとは鉄で補強されたコンクリートのことを言います。 正確には鉄筋 補強 コンクリートとなります。 英語ではReinforced Concrete(RC) で日本語は「補強」英語では「鉄」が抜けているので少しわかりにくいですね。 映画では「強化コンクリート」と翻訳されることが多いですが、鉄筋コンクリートのことです。 鉄筋コンクリートはコンクリートの弱点である引っ張りに弱いところを補強し、コンクリートの適用範囲を広げましたが、コンクリートの良さであった「腐らない」ところが、錆に弱い鉄筋が入ることにより大きな問題となりました。 しかし鉄とコンクリートの相性が良かったのが幸いしました。鉄の「錆びる」という弱点は鉄に水と酸素が供給され酸化することにより発生します。 緻密なコンクリートの中は水や酸素が入りにくく、強いアルカリ性のため酸化が進みにくくなっています。 逆にこの条件が崩れると鉄筋が錆び、膨張し鉄筋がコンクリートを破壊する爆裂現象を起こして寿命に到達します。 そのため現代の鉄筋コンクリートはいかに鉄筋を錆びさせないかというところにフォーカスして作られています。

ナチュラル

セメントを使って近所の山の石をくっつけただけです。

冷たい

触ると熱伝導率が高いためひんやりします。

腐らない

300年以上持つと言われています。

重い

比重2.3~2.5
塀のねっこは2,450kg/m㎥としています。

地産地消

セメントは99%国内生産。主原料の石灰石もほぼ100%国産で大分県がNo.1出荷量。

固い

触ったり叩くと固さが実感できます。時間がたつにつれどんどん固くなっていきます。

引張りに弱い

両方から引っ張られる力に弱いです。必要な時は鉄筋に助けてもらいます。

圧縮に強い

塀のねっこのコンクリートは30N/m㎡。1cm角の面積に約300kgの重さを載せてもOK。

長持ち

木材より鉄よりずっと長持ち。遺跡にもなります。

信頼

丁寧に設計・施工されたコンクリートは安心して使えます。

アルカリ性

主原料のセメントが強いアルカリなのでコンクリートもアルカリ性です。だから鉄筋が簡単には錆びません。

割れやすい

無骨なイメージですがしならないまっすぐな性格なので、角がかけやすく製造、運搬には気を使います。(どうしても角カケはできてしまいます)

白い

セメントが明るいグレーなので白っぽい仕上がりになります。特に工場で作るプレキャストコンクリート(塀のねっこ含む)は、現場打より強度が高い(=セメント量が多い)ことと、しっかりと締め固めるためより白っぽく見えます。

環境に優しい

セメント製造時には大量の廃棄物が混ぜ込まれ1,000度以上の高熱で溶かされ再活用されています。作られたコンクリートもいらなくなったら砕いて再利用ができます。

SDGs

持続可能な成長のための要素がたくさんあります。