SNSで突然のメッセージ

LinkedinというSNSをご存じでしょうか。
ビジネス系のSNSと呼ばれており、facebookやtwitterと事なりビジネスの話が中心になっています。

プレキャストコンクリートはヨーロッパが本場ですので、その情報収集のために私もLinkedinに登録しています。特に我々が現在開発を進めているプレキャスト住宅の研究のためです。

先日、メッセージを見ますと国際的な投資ファンド会社であると名乗るドイツの投資ファンド会社からのメッセージが入っていました。

なんでも建設業専門の投資ファンドであり、日本においても投資できるスタートアップ企業を探していると言うことなのです。

ドイツと言えばビール、自動車、コンクリートの展示会ぐらいしか知らない私ですが。

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国内ファンドより先に海外の投資ファンドからの打診

なんと言うことでしょう。日本では建設業系のスタートアップは扱いが悪く、ファンドからの声がけなど全くなかったのですが、遥々ドイツの企業が声をかけてくれました。
美しい女性の写真がプロフィールの方でしたので、「何かの詐欺?」とも思わないでもなかったのですが、詐欺をされようがないよね、と思い話を続けました。

世界的にみて建設業は伸びゆく産業である

ドイツのファンド会社の方が言うには建設業は非常に大きな市場を持ち、これからとても伸びゆく業界であると言うことでした。
日本においては建設系は終わった業種と言った扱いをされ(私はとても伸びる部分があると思っていますが)ることが多いのに全く逆でとても嬉しかったです。

ドイツ ベルリンと日本 大分でのWeb会議

Web会議をしようと言うことになり、Teamsを使ったWeb会議を行いました。
こんなことが起きたのは、ほんの数年前まで考えられず、やっぱりコロナウィルスの良い方の影響だと思います。
ドイツの方との会話ですから、一般的にもちろん英語での会話になるのですがめったに使わない私の英語力では全く会話になりませんでした。
とても幸いなことにその担当の方は日系の女性で、片言ながら日本語ができるということで急遽日本語に切り替えてお話しをさせてもらいました。
ヨーロッパはもちろん、アフリカ、南北アメリカ、アジアに投資をしているが日本の投資先がまだ見つからない、と言うことでした。
その中で我が社に白羽の矢が立つわけですが、まあ、そういうこともあるかな、という感じなのです。

日本の建設業スタートアップ(特にプレキャストコンクリート)は限られる

それは私どもが特別優れているわけではなく、日本に建設業テックのスタートアップベンチャーは極端に少ないからです。

彼女はプレキャストコンクリートは最先端の技術である、と言っていましたが、日本国内でプレキャストコンクリートのスタートアップ企業は恐らく当社だけでしょう。

たどたどしい英語、たどたどしい日本語を使ったドイツのベルリンと、日本の大分を結んだ会話はとても刺激的に終わりました。
我々の技術・経験と、我々がこれまで取得してきた補助金の額(起業してから8000万円程度)を理解して頂きました。ひょっとしたらドンッと投資してもらえるかな。そうしたらやりたいことが全部出来る。という淡い期待を持てのは良い経験でした。

紹介した技術

塀のねっこ 耐震プレキャストコンクリート塀

その後

数日後、連絡をいただきました
「良い技術を持っているが今回は見送ります。」
少し残念でしたが、まあそうだよね。という結論でした。
しかし、日本国内で華々しく投資を受ける事が想像しにくい建設テック系スタートアップ企業としては望外の喜びでした。

我々の今後

海外のファンドから我々に少しでも興味を持ってもらえたことは、コンクレタスにとって素晴らしい刺激でした。
考えますと恐らく日本の防災技術は世界で1番ではないでしょうか。
我々コンクタスはプレキャストコンクリートを通じた防災技術を磨き上げ世界に発信したい。
そう新しい目標を設定したいと思います。