- 隣の窓際に立つ人の目より高い塀なら、庭のどこでも隠れます。隣の1階の床が0.45mなら地上2.0m、背の高い人まで2.2mです。隣の敷地が高いと足りない所が出て、2階の窓は塀では隠せません。自分の家の数字は目隠し塀の高さ計算(無料)で出せます。
- 高い塀は、底版(地中のL型の足)が入れば「塀のねっこ」(おすすめは地上2.5m・底版約1.7m)、入らなければ「土地分け丸」に目隠しフェンスです。どちらが合うかは、ご相談ください(見積と簡易展開図は無料です)。
何mで見えない?
何mあれば、隣の窓から見えない?
隣の1階の床が0.45mなら、2.0mの塀で庭のどこでも隠れます。背の高い人まで隠すなら、2.2mにします。
【理由】隣の目より高い塀なら見えない
隣の1階の床は、地面から0.45mとしました。木造の床を45cm以上にするという建築基準法施行令第22条第1号の下限です。窓のそばに立つ人の目は床から約1.5m(背の高い人は1.7m)なので、隣の人の目は地面から1.95m(背の高い人は2.15m)です。塀がこれより高ければ、立つ場所に関係なく隠れます。床がもっと高い家は、2.0mで足りない所が出ます(数字はくわしくに)。
【表の見方】塀に近い所ほど低くて済む
塀に近い所に立つなら、低い塀でも隠れます。表は、庭に立つ自分の頭まで隠すのに要る高さです。aは自分から塀まで、bは塀から隣の窓までの距離です。
| 隣の人の目 | a=1m b=1m | a=3m b=1m | a=1m b=2m | a=3m b=2m |
|---|---|---|---|---|
| 1.95m(床0.45m+1.5m) | 1.78m | 1.87m | 1.73m | 1.82m |
| 背の高い人 2.15m(床0.45m+1.7m) | 1.88m | 2.02m | 1.79m | 1.94m |
【うちは】隣の窓から床の高さを出す
表の間なら、高いほうを取ってください。隣の床の高さは、窓から見当がつきます。床まである窓(掃き出し窓)なら、窓の下の端がほぼ床です。腰の高さの窓(腰窓)は、床が下の端より低い所にあります(差はくわしくに)。正確に測れなくても、おおよその高さで大丈夫です。塀の高さを決めるときは、施工業者さんと現場で床の高さと高低差を確かめてください。
自分の家の数字で確かめるなら、目隠し塀の高さ計算(無料)をどうぞ。隣の窓の種類と距離を入れると、要る高さが出ます。
くわしく(計算と前提)
要る塀の高さ=1.615+(隣の人の目の高さ−1.615)×a÷(a+b)。1.615mは、庭に立つ自分の頭のてっぺん(目1.5m+約11.5cm)です。高さはどれも、自分の敷地の地面から測った値です。
隣の床が0.6mなら隣の人の目は2.1mで、要る塀は表と同じ4通りで1.78〜1.98mです。窓が塀の1m先なら、塀から3.85mより離れた所では2.0mの塀の上に頭が見えます。床下をコンクリートなどで覆う家には、0.45mの下限はかかりません。
座るなら低くて済みます。庭のいすに座ると目は地面から約1.1〜1.2m、頭は約1.3mで、窓が塀の1m先、塀から1mに座るなら1.6m台の塀で隠れます。
隣の床は窓から出せます。掃き出し窓は下の端がほぼ床、洋室の腰窓は下の端からおよそ70〜90cm下、和室の腰窓は地袋(床の収納)の上に付くことが多く、およそ40〜50cm下です。
隣が高い・低い
隣の敷地が高い・低いときは?
隣の1階の窓が相手なら、隣が0.5m高ければ2.3m、1.0m高いと足りない所が出ます。隣のほうが1.0m低ければ、1.4m前後で済みます。
【理由】隣が高い分、隣の目も高くなる
隣の人の目に、地面の高さの差を足して(低いときは引いて)計算しています。隣が0.5m高いときの最大は2.24m(塀から3m離れて立ち、窓が塀の1m先)なので、2.3mでほぼ隠れます(隣の人の目が1.95m=床0.45m+1.5mのとき。背の高い人なら約2.4m要ります)。1.0m高いと同じ条件で2.62m要り、地上2.5mの塀でも足りない所があります。
【対策】よく使う場所を塀のそばに寄せる
隣が高いときは、塀に近い所ほど低い塀で済みます。よく使う場所を塀のそばに寄せると効きます。それでも足りない所は、パーゴラ(つる棚)やオーニング(日よけの幕)、木で隠します。段差の土は擁壁(ようへき=段差の土を支える壁)が受け、塀はその手前に立つ前提です。
くわしく(計算と前提)
| 隣の敷地 | a=1m b=1m | a=3m b=1m | a=1m b=2m | a=3m b=2m |
|---|---|---|---|---|
| 0.5m高い | 2.03m | 2.24m | 1.89m | 2.12m |
| 1.0m高い | 2.28m | 2.62m | 2.06m | 2.42m |
| 1.0m低い | 1.28m | 1.12m | 1.39m | 1.22m |
隣が1.0m低ければ、表の4通りで1.12〜1.39mです。塀に近い所ほど、また隣の窓が塀から遠いほど高い塀が要りますが、自分の頭の高さ(1.615m)は超えません。隣が2階建てなら、土地が低くても、2階の窓からの視線は2.0m前後の塀では隠せません。
2階の窓は?
隣の2階の窓は、塀で隠せる?
隠せません。2.0mの塀で隠れるのは、塀の根元の細い帯だけです。
【理由】2階の目は地面から4.75m
隣の2階の窓のそばに立つ人の目は、地面から4.75mです。頭まで隠れる帯の幅は、窓が塀の1m先なら根元から14cm、2m先なら28cmです。
【代わりに】庭の上・自分の窓・隣の窓の3つ
塀は、隣の1階の窓や道路からの視線、庭の足元には効きます。2階の窓には、塀のほかに3つの手があります。
- 庭の上:パーゴラ(つる棚)、オーニング(日よけの幕)、枝の張る木。当社の製品ではないので、エクステリアや造園の業者さんにご相談ください
- 自分の家の窓:すだれ、外付けのルーバー、すりガラス
- 隣の窓:境界から1m未満で、こちらの宅地が見通せる窓には、隣の側に目隠しを付ける義務があります(下の民法第235条)
【民法】1m未満で見通せる窓は、隣が目隠しを付ける
境界線から一メートル未満の距離において他人の宅地を見通すことのできる窓又は縁側(ベランダを含む。次項において同じ。)を設ける者は、目隠しを付けなければならない。
民法 第235条第1項
1mは、窓やベランダのいちばん隣地に近い所から、境界線まで垂直に測ります(同条第2項)。この条文と違う慣習がある土地では、慣習に従います(第236条)。隣の方に話してみて、まとまらなければ市区町村の法律相談をお使いください。
くわしく(計算と前提)
隣の2階の床は、1階の床0.45m+1階と2階の床の差2.8m=地面から3.25mとしました(国土交通省の資料の仮定の値)。その目から庭に立つ自分の頭(1.615m)まで隠すには、窓が塀の1m先で、自分が塀から1mなら3.18m、3mなら3.97mの塀が要ります。足元だけなら、窓が塀の1m先で、根元から70cmほどまで隠れます。
高さの決まり
塀の高さに決まりはある?
あります。ブロック塀は鉄筋入りで2.2mまで、鉄筋なしは1.2mまでです。レンガや石を積んだ塀も1.2mまでです。アルミなどのフェンスだけの塀や、鉄筋コンクリートの塀には、この数字はかかりません。
【控壁】1.2mを超えると控壁と基礎も要る
1.2mを超えるブロック塀には、長さ3.4m以下ごとの控壁(塀を後ろから支える壁)と、丈(高さ)35cm以上・根入れ(地面に埋める深さ)30cm以上の基礎が要ります。鉄筋なしの塀の控壁は長さ4m以下ごとです(施行令第61条第3号・第62条の8第5号・第7号。鉄筋なしで壁が十分に厚い塀は除きます)。構造計算で安全を確かめれば、2.2mを超えるブロック塀も造れます。
補強コンクリートブロック造の塀は、次の各号(高さ一・二メートル以下の塀にあつては、第五号及び第七号を除く。)に定めるところによらなければならない。ただし、国土交通大臣が定める基準に従つた構造計算によつて構造耐力上安全であることが確かめられた場合においては、この限りでない。
建築基準法施行令 第62条の8(柱書と第1号)
一 高さは、二・二メートル以下とすること。
【当社は】塀のねっこは地上2.5mまで立てられる
当社の「塀のねっこ」は工場で造る鉄筋コンクリートの塀で、高さごとに構造計算をして底版の幅と根入れを決め、地上2.5mまで立てられます。
【フェンス】ブロック塀に足した分の風は下にかかる
ブロック塀の上にフェンスを足した合計の高さの決まりは、第62条の8にはありません。フェンスが受ける風は下のブロック塀にかかるので、フェンスを高くするほど、ブロック塀と基礎に強さが要ります。足すときは、建築指導の担当課に聞いてください。防火地域・準防火地域や地区計画の決まりは、次の問いへ。
防火・条例
防火地域や条例の決まりは?
防火地域と準防火地域では、2mを超える塀に造りの条件が付きます(施行令第136条の2第5号。ちょうど2.0mは対象外)。燃え広がりにくい造りにすればよく、建てられなくなるのではありません。
【対象】防火地域の建物と、準防火地域の木造建築物等
対象は、防火地域の建物と、準防火地域の木造建築物等(主要構造部の政令で定める部分が燃える材料でできた建物。木造でない家も入ることがあります)に付属する塀です。準防火地域では、隣地境界線や道路の中心線から3m以下に立つ塀だけです(公園や川に面する所などは除きます)。隣との境に建てる2.2mや2.5mの目隠しの塀は、この3mに入ります。
【造り】不燃材料で造るか覆う
不燃材料で造るか覆う、厚さ24mm以上の木材で造る、土塗真壁造(柱を見せて土を塗った壁)で塗り厚さ30mm以上にする、のどれかにします(令和元年国土交通省告示第194号第七)。コンクリートとアルミニウムは不燃材料です(平成12年建設省告示第1400号)。
【窓口】都市計画と建築指導の担当課に聞く
国の決まりのほかに、地区計画や建築協定で塀の高さや材料を決めている土地があります。防火地域・準防火地域かどうかと地区計画は都市計画の担当課、建築協定は協定書か市区町村で確かめます。フェンスを足した合計の高さと樹脂フェンスの扱いは、市区町村の建築指導の担当課(市町村によっては都道府県)に聞いてください。
どの塀にする?
どの塀にする?
おすすめは地上2.5m。底版約1.7mが入れば塀のねっこ、入らなければ、底版の短い土地分け丸に目隠しフェンスです(フェンスで立てられる高さは約2mが目安。要る高さに足りるか確かめます)。地上2.5m(製品高3,000mm)は、背の高い人や、隣の敷地が少し高い所でも隠れる高さです。
【比べる】目隠しに使う3種類の塀
| 目隠しフェンス(アルミ・樹脂) 軽い塀ですが、2mの目隠しは風をまともに受け、風に負けない基礎が要ります |
| ブロック塀+フェンス 鉄筋入りのブロック塀は原則2.2mまで。1.2mを超えると控壁が要ります(構造計算で安全を確かめた塀は別) |
| L型のコンクリート塀(塀のねっこ) 重く、音も通しにくい塀です。底版を入れる幅が要ります |
【底版】塀のねっこは地上2.0mで底版約1.3m
塀のねっこは、製品のうち500mmが地面に埋まり、底版は敷地の内側へ入ります。底版の幅は高さで変わり、地上2.0mなら約1.3m、地上2.5mなら約1.7mです。基準風速(地域ごとに国が決めている設計用の風の強さ)50m/秒で設計しています。
【フェンス】底版が入らなければ土地分け丸に
土地分け丸は、底版の短いブロック塀・フェンスの基礎です。製品ページの参考値では、基準風速36m/秒以下の地域なら、厚さ200mmのL型かI+型(高さ600mm以上)を、地面から5cm出る所まで埋めて据えると、地面から約2mの目隠しにできます。しっかりした地盤と支柱60角・柱の間隔2mが前提で、地盤が弱いと高さは下がります。地盤は見た目では分からないので、施工業者さんに確かめてもらってください。フェンス本体が何m/秒まで持つかは、メーカーの仕様で確かめてください。お住まいの地域の基準風速は、住所をお知らせいただければ当社でお調べします。
くわしく(高さ別の寸法)
塀のねっこの高さと底版の幅(まっすぐな製品):地上2.0m=製品高2,500mm・底版1,300mm/地上2.2m=2,700mm・1,450mm/地上2.5m=3,000mm・1,700mm。
土地分け丸の底版の幅は、L型で350〜600mm、I+型(壁の下に短い底版を付けた形)で250〜350mmです。参考値の地盤は、しっかりした粘土質の土(一軸圧縮強度80kN/m²)です。標準の据え方(根入れ300mm)では、L型の高さ1000で地面から1.3mほど、I+型では0.9mほどまでです。基準風速38m/秒以上の地域は、個別に計算します。
相談に要るもの
相談のとき、何を用意すればいい?
| 敷地の図 建てたい塀の位置と長さ、高さ |
| 隣の窓 境界から窓までの距離と、窓の種類(床まである窓か、腰の高さの窓か)。分かれば、隣の部屋の床の高さ |
| 隣との高さの差 自分の敷地と隣の敷地の、地面の高さの差 |
| 現場の写真 塀を建てる所と、隣の窓が写るように |
| 住所 搬入経路と、地域の風の強さ(基準風速)を確かめます |
【送り方】写真だけで大丈夫、見積は無料
先に目隠し塀の高さ計算で要る高さを出しておくと、話が早いです。図面が無くても、写真だけで大丈夫です。見積と簡易展開図(製品をどう並べるかを描いた図)は無料です。用意したものは、お問い合わせのフォームから送れます。
【価格表】名前とメールアドレスだけで受け取れる
塀のねっこの価格表も、お名前とメールアドレスだけでお送りします。
製品は全国に配送します(沖縄・北海道・離島を除く)。
当社の製品
コンクリートの塀を立てるなら、基礎と塀が一体の「塀のねっこ」
お問い合わせ
相談と見積(無料)
塀のねっこが使えるか、場所(住所)・塀の高さと長さ・現場の写真からお答えします。図面が無くても大丈夫です。見積と簡易展開図(施工図)は無料です。
当社は擁壁のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。
全国に配送します(沖縄・北海道・離島を除く)
お電話でも受け付けています。☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)
出典
- 民法(令和8年6月24日施行の版)第235条・第236条 e-Gov法令検索
- 建築基準法施行令(令和7年12月1日施行の版)第22条第1号・第51条・第61条・第62条の8・第136条の2・第136条の2の5 e-Gov法令検索
- 建築基準法(令和8年5月27日施行の版)第2条第6号・第35号・第4条・第23条・第61条・第68条の2・第69条 e-Gov法令検索
- 令和元年国土交通省告示第194号 第七(防火地域又は準防火地域内の建築物の部分及び防火設備の構造方法を定める件)PDF。第七は、令和2年告示第199号・第508号、令和6年告示第221号、令和7年告示第215号の改正後も同文
- 平成12年建設省告示第1400号(不燃材料を定める件)PDF。平成16年国土交通省告示第1178号までの改正を反映した版。その後の令和4年国土交通省告示第599号の改正は、不燃材料に「厚さが10mm以上の壁土」を加えるもので、国土交通省 住宅局 建築指導課長の技術的助言(国住指第137号、令和4年5月31日)PDFで確認
- 産業技術総合研究所「AIST人体寸法データベース1991-92」(身長・内眼角高・座位内眼角高・座位膝窩高。1991〜92年の計測。立った目の高さ=内眼角高は、18〜29歳の女性の平均1.476m、男性の平均1.596m、同じ年代の男性の95%が1.699m以下)
- 日本サッシ協会「標準規格寸法」(2021年4月改訂)PDF p.29(洋室の掃き出し窓・腰窓の寸法)・p.30(和室の腰窓と地袋。地袋の高さは畳面から370〜460mm)
- 国土交通省 令和5年度 建築基準整備促進事業(S41)成果報告会資料「木造軸組工法における高階高・高耐力壁等の設計基準の整備に関する検討」(事業主体:公益財団法人日本住宅・木材技術センター)PDF p.8(総2階建て、各階の階高2.8mの仮定の値)
- 塀のねっこの製品ページ(主な仕様・高さ別寸法表・設計条件・見積・配送)・塀のねっこガイド(高さは、どこまで作れるのか)・土地分け丸の製品ページ(立てられるフェンスの高さ(参考値)・計算の条件・タイプ別寸法表)
- いずれも2026年10月9日閲覧。要る塀の高さと隠れる幅は、これらの数字から当社が計算した値です

