【台風】目隠しフェンスはなぜ倒れる?構造計算できているか、基礎から考える

台風の風と雨の中でまっすぐ立つ目隠しフェンスを、家の窓から親子が見ている絵
  • 目隠しフェンスは、風を板の面でまともに受けます。同じ基礎なら、立てられる高さはメッシュより低くなります
  • 基礎の大きさは、風の強さと地盤の条件から計算して決めるものです。メーカーの寸法表は、決まった条件での値です
  • 境界ぎりぎりに立てたいなら、地面の下の張り出し(底版)を敷地の内側に向けて据える基礎があります。図面と構造計算書は当社でご準備できます

目隠しフェンスを立てたい、でも台風が来たら倒れないか心配。フェンス業者さんからは、基礎の大きさを誰に計算してもらえばいいのか、という相談をよく受けます。

フェンスの基礎に「土地分け丸」。工場で造るコンクリートの基礎です。図面と構造計算書は当社でご準備できます。全国対応です。

当社は塀と擁壁のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。図面が無ければ、立てたいフェンスの高さと長さ、現場の写真と住所から始められます。

図面か現場の情報を送って、使える製品と概算を聞く(無料) 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)

目隠しフェンスは、なぜ台風で倒れるのですか

メッシュは風が抜け、目隠しは板で風を受けて柱の根元に力がかかる図

メッシュのフェンスは、風がすき間を抜けていきます。目隠しフェンスは、板やルーバーで視線をさえぎるぶん、風も面で受け止めます。押された力は柱を通って、地面の下の基礎にかかります。倒れるかどうかは、基礎で決まります。

ですから、同じ基礎の上に立てるなら、目隠しはメッシュより低い高さまでしか立てられません。どこまで立てられるかは、風の強さと地盤から計算して決まります。

風の強さでも、柱の立て方は変わります。あるフェンスメーカーの取付説明書では、高さ1.4m・1.6mのフェンスで、柱の間隔を「風速34m/s相当の仕様」なら2,000mm以内、「風速42m/s相当の仕様」なら1,000mm以内としています。強い風に合わせると、柱の数はおよそ倍です。同じ説明書は、角には風が集まるので柱を必ず2本立てるように、とも書いています。

出典 LIXIL「フェンスAB(T-14・T-16) フリーポールタイプ 取付説明書」EXM-177(2024年12月版)2ページ「施工上のお願い」・4ページ「基本寸法図」
PDF(2026年9月29日閲覧)
原文:「コーナー部には風が集中するため、必ず柱を2本施工してください。」

フェンスの基礎の大きさは、誰が計算していますか

風の力から基礎を計算してくれる所が見つからない。フェンス業者さんから、よく聞く困りごとです。

フェンスメーカーの取付説明書には、柱1本ごとの基礎(独立基礎)の寸法表が載っています。先ほどの説明書では、高さ1.4m・1.6mのフェンスで300〜500mmの寸法が並び、柱を埋める深さは260mmです。表には「地耐力は100kN/m2 で計算」と注があります。地耐力は、地盤がどれだけの重さを支えられるかを表す数字です。

つまり寸法表は、決まった地盤と風の条件で計算した答えです。説明書も、地盤が硬いか軟らかいかで基礎のコンクリートの量を十分考えるように、と書いています。軟らかい地盤、表にない高さ、風の強い場所では、表の数字をそのまま使えません。そこから先は、誰かが計算して決めることになります。

出典 LIXIL「フェンスAB(T-14・T-16) フリーポールタイプ 取付説明書」EXM-177(2024年12月版)3ページ「基礎工事について」・4ページ「独立基礎寸法表」
PDF(2026年9月29日閲覧)
原文:「基礎の大きさ、基礎部の埋込み深さは製品ごとに決めていますが、現場によって(堅牢な地盤、軟弱な地盤など)基礎部のコンクリートの量(体積)を十分配慮してください。」
原文:「※地耐力は100kN/m2 で計算」

施主さんは、見積のときに業者さんへ2つ聞いてください。基礎の大きさは、メーカーの寸法表どおりか。表から外れるなら、誰がどんな条件で計算したか。答えが返ってこない基礎は、台風のときに心配が残ります。

四角い独立基礎は、境界で何が困るのですか

四角い独立基礎を境界に寄せると隣へはみ出し、内側へ下げると敷地が狭くなる図

柱1本ごとに埋める四角いコンクリートの基礎は、柱よりずっと大きくなります。フェンスを隣との境界に立てようとすると、この大きさが困りものです。

四角い基礎は、ふつう柱を基礎の真ん中に立てます。この形で境界ぎりぎりに柱を立てると、基礎の半分が隣の土地にはみ出します(越境)。はみ出さないように基礎ごと内側へ下げると、今度はフェンスが境界から離れ、フェンスの外側に自分の土地が細く残ります。越境するか、敷地が狭くなるか。どちらかを選ぶことになります。

目隠しフェンスは風を受けるぶん、基礎も大きくなりがちです。そのぶん、この二択はきつくなります。

境界ぎりぎりにフェンスを立てられる基礎はありますか

土地分け丸の断面。壁の面を境界に合わせ、底版は敷地の内側へ出す図

あります。当社の「土地分け丸」は、工場で造る長さ2,000mmのコンクリートの基礎です。柱ごとの四角い基礎ではなく、フェンスの下に板状の基礎を一続きに並べます。

形はI型・I+型・L型の3つです。I型は底版(地面の下に張り出す板)の無い板だけの形で、フェンスに使う厚さは150mmか200mm。I+型とL型は、断面がL字で、底版が片側にだけ出ています。底版は、敷地の内側に向けて据えます。境界の側に出るのは壁の厚さ(150mmか200mm)だけなので、隣へはみ出さずに、境界の近くに立てられます。据える位置は、境界杭などで境界線を確かめてから決めます。境界がはっきりしないときは、先に土地家屋調査士さんに確かめてもらってください。

製品の高さは350〜1,000mm。個人の住宅1区画からご相談いただけます。現場でやるのは、掘って、据えて、埋め戻すことです。

当社の製品

境界に寄せて置ける、工場で造るフェンスの基礎

分譲地に施工された土地分け丸

土地分け丸(フェンス・ブロック塀の基礎に)

I型・I+型・L型、高さ350〜1,000mm。I+型とL型は底版を敷地の内側に向けて据えるので、境界の側に出るのは壁の厚さだけです。図面と構造計算書は当社でご準備できます。

大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。図面が無ければ、立てたいフェンスの高さと長さ、現場の写真と住所から始められます。

お電話は 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)。

土地分け丸で、どの高さの目隠しフェンスまで立てられますか

同じ基礎でも、目隠しはメッシュより低い高さまでしか立てられない図

土地分け丸は、全部埋めてフェンスの基礎にすることもできます。深く埋めると、基礎は倒れにくくなります。立てられる高さは、基礎の倒れにくさと、壁と柱の強さを計算して決めます。

立てられる高さは、その場所の風の強さ、地盤、基礎を埋める深さで変わります。風の強さは、国の告示(平成12年建設省告示第1454号)で、地域ごとに基準風速(30〜46m/s)が決められています。1.2mや1.8mの目隠しを立てたいときは、場所と高さを伺って、土地分け丸で立てられるかを当社で計算して確かめます。使えないときは、そうお伝えします。塀そのもので目隠しをするなら、基礎と塀を工場で一体に造る「塀のねっこ」もあります。

フェンスの柱は、どうやって付けますか

柱を差す孔は、工場で開けておくことも、柱の位置に合わせて現場で開けることもできます。開けられる孔の大きさは、製品の厚さで変わります。厚い製品ほど大きく開けられるので、ご相談のときに柱の太さを伝えてください。

相談するとき、何を伝えればいいですか

相談で伝える4つ(高さと長さ、使うフェンスのパンフレット、住所、境界と現場の写真)の図
  • 立てたいフェンスの高さと長さ
  • 使うフェンスのパンフレット(見付け面積と柱の太さが載っているページ)。まだ決まっていなければ、目隠しかメッシュか
  • 場所(住所)。風の条件はここで決まります
  • 境界のあたりの写真。図面があれば図面

この4つから、使えそうな製品と概算をお返しします。使えるかどうかは、地盤と埋める深さを確かめて計算で決めます。当社はメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、フェンスの工事を地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。

フェンス業者さんへ。計算書の付いた基礎として、土地分け丸をお使いください。当社では、工事のお客さんをおつなぎする協力施工会社を募集しています。

当社の製品

フェンスの基礎の見積に、土地分け丸も加えてください

当社は塀と擁壁のメーカーで、全国に製品をお届けしています。図面と構造計算書は当社でご準備できます。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。図面が無ければ、立てたいフェンスの高さと長さ、現場の写真と住所から始められます。

お電話は 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)。

出典

確認日は、どちらも2026年9月29日です。

あわせて読む

施工業者さんと家の持ち主が、できあがったコンクリートの塀の前で握手

施工業者さんへ

工事のお客さんをおつなぎします

協力施工会社を募集しています。

協力施工会社の募集を見る

製品・技術・見積についてご相談ください

お電話でのご相談(フリーダイヤル・平日9:00〜18:00) 0120-1181-46(イイヘイヨロ)

ご相談・お見積は無料です。原則1〜2営業日以内にご返信します。