見積を取る前に、擁壁工事の相場を知っておきたい方へ。
工事はいくら
擁壁の工事は、いくらかかりますか
①高さ3mの擁壁を10m造り直すと、国土交通省の「宅地擁壁の健全度判定・予防保全対策マニュアル」の概算(令和4年4月。表Ⅲ-2、41ページ・PDFの43ページ目)で240万〜550万円程度です(擁壁の種類による。いまの見積はこれより高く出ることがあります。壊したコンクリートや土の処分費が入っているかは、表には書かれていません)。古い擁壁の無い所に新しく造るときの概算は、この資料には載っていません。
②同じ1mでも、高さ・背面に載るもの・地盤・搬入の道の4つで値段が変わります。
③工事費のほかに、設計・地盤調査・申請の手数料・壊したコンクリートや土の処分の費用がかかることがあります。
当社の製品
工場で造る擁壁の見積は無料です。図面と構造計算書は当社でご準備できます。全国対応。大臣認定擁壁も手配できます
当社は擁壁のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。住所と現場の写真があれば始められます。高さ・長さ・図面は、分かる範囲でかまいません。お電話は ☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)。
造り直しの概算
高さ3mの擁壁を10m造り直すと、いくらかかりますか
令和4年4月の資料の金額です。いまの見積は高く出ることがあります。国土交通省の「宅地擁壁の健全度判定・予防保全対策マニュアル」(Ⅲ編、40〜41ページ)は、古い擁壁の全部か一部を壊して取り除き、法律の基準に合う擁壁を新しく造る工事を「擁壁再構築」と呼び、その概算工事費を高さ3m・10mあたりで載せています。重力式コンクリート擁壁で240万円程度、鉄筋コンクリート擁壁はプレキャストL型(大臣認定)で320万円程度、練石積みで550万円程度です。
表の全体(1mあたり・算定条件)を見る
| 擁壁の種類 | 概算工事費(10mあたり) | 1mあたりにすると | 表に書かれた算定の条件 |
|---|---|---|---|
| 重力式コンクリート擁壁 | 240万円程度 | 24万円程度 | 高さ3m |
| 鉄筋コンクリート擁壁(L型・逆T式等) | 320万円程度 | 32万円程度 | プレキャストL型擁壁(大臣認定擁壁)、高さ3m |
| 練石積み造擁壁 | 550万円程度 | 55万円程度 | 3種擁壁、1:0.3勾配、高さ3m |
PDF(2026年9月28日閲覧)
表の注:「概算工事費は擁壁高さ3m、諸経費率60%と仮定して算定」
諸経費率というのは、工事そのものの費用に、現場の管理費や会社の運営にかかる経費などをどれだけ上乗せするかの割合です。見積によってこの取り方が違うので、金額も変わります。壊したコンクリートや掘った土の処分費が入っているかは、表に書かれていません。
国が公共工事の積算に使う労務単価は、令和8年3月からの単価で14年続けて上がっています。表の金額より、いまの見積が高く出やすい理由の1つです。
補修の費用
擁壁を壊さずに直すだけなら、いくらですか
10mあたりにそろえると、ひびを埋めるだけなら16万円程度から、補強の工事なら数百万円からです。補修は、ひびを埋めるなどして傷みの進みを止める工事です。強さを高めるのは補強のほうです。判定は見た目で自分でつけず、設計者か市区町村の窓口に頼んでください。
工法ごとの概算工事費の表を見る
工法の名前は覚えなくて大丈夫です。補強なら10mで数百万円から、と分かれば足ります。
| 分け方 | 工法 | 概算工事費 |
|---|---|---|
| 補修(傷みの進みを止める) | 目地詰め工法(ひびや継ぎ目を埋める) | 1.6万円/m程度 |
| 吹付工法(表面にコンクリートを吹き付ける) | 30万円/10m程度 | |
| 法枠工法 | 90万円/10m程度 | |
| 沿打工法(前にコンクリートを打ち足す) | 110万円/10m程度 | |
| 補強(強さを高める) | 地山補強土工法 | 360万円/10m程度 |
| 杭工法(工事中だけ使う仮設の費用は別) | 370万円/10m程度 | |
| グラウンドアンカー工法 | 550万円/10m程度 | |
| 網状鉄筋挿入工法 | 900万円/10m程度 | |
| 固結工法(擁壁の下や裏の地盤を固める) | 2,100万円/10m程度 |
PDF(2026年9月28日閲覧)
表の注:「概算工事費は擁壁高さ3m、諸経費率60%と仮定して算定」
補修で足りるか、造り直すか——うちの擁壁がどちらに当たるか、どこを見ればいいかは擁壁の耐用年数に書きました。
値段が変わる4つ
同じ1mでも値段が変わるのは、なぜですか
擁壁は、裏の土に押されても倒れず、滑らず、沈まないように形を決めます。押す力が大きくなれば、壁は厚く、底版(地面の下に広げる足)は長くなり、コンクリートも鉄筋も増えます。値段を動かすのは次の4つです。
- 高さ。土圧はほかの条件が同じなら高さの2乗で大きくなり、高さが1.5倍でおよそ2.25倍です。
- 背面に載るもの。駐車場、上に建つ家、さらに盛る土。重さの分だけ、擁壁は大きくなります。
- 地盤。地盤が重さを受け止めきれなければ、地盤を良くする工事が加わります。
- 搬入の道。前の道に大型車やクレーンが入れるかで、運ぶ回数と使う機械が変わります。
高さと構造計算の決まりは擁壁の高さ、何mから構造計算が要るかにくわしく書きました。
当社の製品
4つが分かれば、製品と概算をお返しします。曲がる擁壁「土のねっこ」は高さ500〜3,000mmの製品から、高さ・背面の重さ・地盤に合うものを選びます。
当社は擁壁のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。うちの擁壁がどの種類か分からなくても、写真を送っていただければ当社で見ます。
ほかにかかるお金
工事費のほかに、どんなお金がかかりますか
工事費とは別に、次のお金が要ることがあります。見積を見比べるときは、これらが入っているかを確かめてください。
- 設計と構造計算の費用。工場で造る擁壁なら、製品の図面と構造計算書をメーカーが用意することもあります。
- 擁壁の下の地盤が重さを受け止められるかを調べる、地盤調査の費用。
- 確認申請の手数料。高さ2mを超える擁壁は、原則として工作物の確認申請と完了検査が要ります。たとえば横浜市に出すなら、確認申請が15,000円、完了検査が15,000円です。金額は出す先で違います。お住まいの市区町村の建築の窓口か、民間の検査機関で聞けます。
- 許可の手数料。盛土規制法の許可や開発許可が要る工事の擁壁は、確認申請の代わりに許可の審査を受けます(建築基準法第88条第4項)。手数料は許可の窓口で決まります。
- 古い擁壁があれば、壊したコンクリートと掘った土の処分費。
手数料・許可の出典を見る
役所に出す確認申請と完了検査の手数料は、条例で決まります。横浜市の金額は横浜市手数料条例(令和8年4月1日施行、2026年9月28日閲覧)によります。盛土規制法の許可の手数料は都道府県・市で違うので、盛土規制法の全国共通ページから土地の県のページを見てください。
補助金は使えますか
市区町村によっては、崖や擁壁の工事に助成があります。制度の有無も中身も市区町村ごとに違い、下の表は横浜市だけのものです。
| 助成額 | 対象工事費の1/3・単価×垂直投影面積(擁壁を正面から見た面積)・限度額400万円のうち、少ない額 |
|---|---|
| 対象の崖 | 高さ2m超(道路などに被害が及ぶおそれがある崖は、道路面から上1m・下2m超)・傾き30度以上で、崩れると家や道路に被害が及ぶおそれのある崖 |
| 対象の工事 | 建築基準法や盛土規制法の手続が要る擁壁工事など。工事は市内に本社のある業者との契約が条件で、崖の高さと位置が変わらない工事が対象です |
| 申し込み | 交付決定の前に工事の契約をしたり着手したりすると、使えません |
横浜市の制度ページ(2026年10月1日閲覧)
単価=擁壁築造工事の垂直投影面積1㎡あたり110,000円(上限を計算するための単価で、工事費の相場ではない)。
助成を考えるなら、工事の契約の前に市区町村に聞いてください。土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の補助は、レッドゾーンの案内にまとめています。
見積の頼み方
見積を頼むとき、何を伝えればいいですか
住所と現場の写真があれば始められます。高さ・長さ・図面は、分かる範囲でかまいません。次のことが分かれば、見積の精度が上がります。
- 場所(住所)
- 擁壁の高さと長さ。曲がり角があればその位置
- 現場の写真(前の道、擁壁を造る場所、古い擁壁があればその全体)
- 擁壁の上に何が載るか(駐車場・家・庭)
- 敷地の図面、古い擁壁の図面や構造計算書があれば、その写し
当社の製品
図面か現場の情報を送ってください。使える製品と概算をお返しします
工場で造る擁壁「土のねっこ」「土のねっこ 逆L」で、製品と配置の案、運賃を含めた概算を出します。申請に要る図面と構造計算書も、当社でご準備できます。全国に配送します(沖縄・北海道・離島を除く)。大臣認定擁壁が要る土地では、当社で手配します。擁壁をやめて法面(のりめん。斜めの土の面)で納められる場所には、張りブロック「ヒルズブロック」もあります。
当社は擁壁のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。
- 住所と現場の写真を送る(高さ・長さ・図面は、分かる範囲で)
- 当社から、使える製品と配置の案、概算をお返しし、決まれば製品の図面と構造計算書を作ります
- 依頼する施工業者さんが決まっていなければ、ご相談時にお伝えください。紹介できる地域か確認します
- 申請が要る工事では、設計者・施工業者さんが申請を出し、確認・許可が下りてから工事に進みます
お急ぎの方は電話でも大丈夫です。☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)。
お問い合わせ
相談と見積(無料)
土のねっこが使えるか、図面か、段差の高さと長さ・現場の写真・住所からお答えします。図面と構造計算書は当社でご準備できます。
当社は擁壁のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。
全国に配送します(沖縄・北海道・離島を除く)
お電話でも受け付けています。☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)
出典
- 国土交通省「宅地擁壁の健全度判定・予防保全対策マニュアル」(令和4年4月、令和5年3月一部修正。2026年9月28日閲覧)Ⅲ編 表Ⅲ-2〜表Ⅲ-4
- 国土交通省「令和8年3月から適用する公共工事設計労務単価について」(令和8年2月17日発表。2026年9月28日閲覧)
- 横浜市手数料条例 別表(工作物の確認申請手数料・完了検査申請手数料。令和8年4月1日施行、2026年9月28日閲覧)
- 横浜市「崖地防災対策工事助成金制度」(2026年10月1日閲覧)


