2018年9月、全国47都道府県の1,000人に、住まいの塀・フェンスについて聞きました。その中に「塀・フェンスに求める機能は何ですか」という設問があります。複数選択です。

いちばん多かった答えは、プライバシーの確保。70.7%でした。
| 求める機能 | 回答率 | 人数 |
|---|---|---|
| プライバシーの確保 | 70.7% | 707人 |
| 敷地の境界として | 65.2% | 652人 |
| 防犯 | 57.4% | 574人 |
| 災害時に壊れず、人を傷つけない | 26.0% | 260人 |
| 耐久性 | 20.5% | 205人 |
| 家の美観の一部として | 16.5% | 165人 |
| 災害から家を守る | 14.0% | 140人 |
| 少メンテナンス | 6.8% | 68人 |
2位が敷地の境界として65.2%、3位が防犯57.4%。上位3つが、はっきり抜けています。

答えたのは、20代から40代の女性でした

この上位3つは、回答者の顔ぶれと一緒に見ると、すっと通ります。
| 区分 | 割合 | 人数 |
|---|---|---|
| 女性 | 76.5% | 765人 |
| 男性 | 23.5% | 235人 |
| 10代 | 2.0% | 20人 |
| 20代 | 25.5% | 255人 |
| 30代 | 34.1% | 341人 |
| 40代 | 27.9% | 279人 |
| 50代 | 9.0% | 90人 |
| 60代 | 1.4% | 14人 |
| 70代以上 | 0.1% | 1人 |
女性が76.5%。年代は20代・30代・40代で87.5%です。家を建てたり、リフォームしたりする時期にあたり、小さい子どもがいる世帯も多く含まれる層です。
その人たちが塀に求めたものが、目隠しと、境界と、防犯でした。
庭で子どもを遊ばせる。洗濯物を干す。道から家の中が見えないようにする。隣の敷地との線をはっきりさせる。夜に人が入ってこないようにする。塀は、その日その日の暮らしのために建てられています。

1年後、別の調査で答え合わせができました

翌2019年10月、今度は持ち家にお住まいの60人に、外構について聞きました。オープン外構(外から庭や家の中が見える)とクローズド外構(見えない。セミクローズドを含む)で、住んでいる人の満足度を比べたものです。
結果が、はっきり分かれました。
- クローズド外構——18人中17人(94.4%)が「してよかった」。後悔しているのは1人
- オープン外構——42人中14人が「後悔している」

そして、暮らしの中身を聞いた設問があります。「昼間、カーテン(レース含む)を開けられる生活ですか」。
| 状態 | 割合 | 人数 |
|---|---|---|
| 外から見えるので閉めている | 63.3% | 38人 |
| 外から見えないので開けている | 23.3% | 14人 |
| 外から見えないけど閉めている | 6.7% | 4人 |
| 外から見えるけど開けている | 6.7% | 4人 |
38人が「外から見えるので閉めている」と答えました。60人中の38人です。閉めている人は全部で42人(70.0%)ですが、そのうち38人までが、理由を「外から見えるから」と答えています。
2018年に1,000人が「プライバシーが欲しい」と答えたものの正体が、これだと思います。昼間、カーテンを開けられない。庭に出るのも、洗濯物を干すのも、道からの視線を気にしながらになる。
もう一つ、費用がかからないとしたら外構をどうするかを聞いています。オープン外構にお住まいの42人のうち、16人(36.4%)が「クローズド外構にする」と答えました。逆に、クローズド外構からオープン外構にしたいという方は5人です。
お金の問題がなければ、閉じたい。そういう答えでした。

塀は、家の顔の2割でもありました

同じ調査に「家の第一印象はどこで決まると思いますか」という設問もあります。
- 外壁 27.5%
- 庭 22.5%
- 玄関 20.9%
- 塀やフェンス 20.5%
塀は玄関とほぼ同じでした。家の第一印象の2割は、塀が決めているということになります。目隠しの道具でありながら、外から見える顔でもある。塀には、その二役が求められていました。
そして、まだ無い塀に、3人に2人が手を挙げました

この調査には、もう一つ設問がありました。基礎と塀が一体になったコンクリート塀について、どう思いますか、というものです。当時は「モノブロック塀」と呼んでいました。
結果は、「検討してみたい(使ってみたい・興味がある)」が64.5%。3人に2人です。
2018年の時点で、この製品はまだ世の中にありませんでした。図面と構想があるだけです。それでも645人が手を挙げました。
この構想が、のちの耐震プレキャストコンクリート塀「塀のねっこ」になりました。基礎と塀を一体で作り、目隠しと境界と防犯を果たしながら、地震で倒れない塀です。
みんなが欲しかったのは、プライバシーでした。それを塀で実現する。安全は、そのうえで黙って備わっているのがいい。この調査が教えてくれたのは、そういうことでした。

この調査は、自由に引用できます

調査主体は株式会社コンクレタス、調査時期は2018年9月、インターネットアンケート、回答数1,000人(47都道府県)です。
本調査結果は、出典として「株式会社コンクレタス調べ(2018年9月・n=1,000)」と明記のうえ、ご自由に引用いただけます。設問ごとの全データと回答者の属性は、調査ページに置いてあります。
