「擁壁の健全度チェック」を、2026年10月28日に公開しました。擁壁(土を支える壁)が、国土交通省のマニュアルで何点になるかが出ます。対象は間知(けんち)ブロック、鉄筋コンクリート、重力式コンクリートの擁壁。無料・登録不要。高さと、ふくらみ・ひび・水抜き穴などの状態を選ぶと、点数と健全度(高・中・低)、次にやることが出ます。
点数は目安です。実際の判定は、擁壁の設計ができる建築士が現地で行います。同じ日に記事「間知ブロックの擁壁がふくらんできた。補修で済む?造り替え?」も公開しました。
何が分かる?
国のマニュアルの点数で、補修で済む段階か、造り替えの段階かの目安が出ます
国土交通省の『宅地擁壁の健全度判定・予防保全対策マニュアル』は、擁壁の状態を点数にする文書です。合計で健全度(状態の良し悪し)を高・中・低に分けます。自治体の担当者が指導するときや、宅地の持ち主が対策を選ぶときの参考に作られました。擁壁の健全度チェックは、このマニュアルの点数の表を使っています。
点数の式は「基礎点+変状点」です。基礎点は、湧き水・水抜き穴・高さのいちばん大きい点と、排水の障害・劣化・白い粉のいちばん大きい点を足したもの。変状点は、変状(傷み)のうち、いちばん大きい1つです。変状は、ふくらみ・目地(石やブロックのつなぎ目)のずれ・ひび・傾きなど(間知ブロックなら8項目)。

| 5.0点未満 | 健全度「高」 | 目地詰めなどの補修。変状が無ければ対策不要 |
| 5.0点以上9.0点未満 | 健全度「中」 | 補修して経過観察 |
| 9.0点以上 | 健全度「低」 | 造り替えか補強 |
結果の画面には、合計と健全度、点の内訳、次にやることが並びます。ふくらみ・目地の上下の段差・傾き・横のひびは、地盤調査や安定解析が要ることがある変状です。あるときは、建築士に見てもらう案内も出ます。点数が出るのは、次の3種類です。
- 間知石・間知ブロック・練積み(コンクリートで固めた石積み)
- 鉄筋コンクリート(L型・逆L型・CP型枠など)
- 重力式コンクリート(厚いコンクリートの壁の重さで土を支える型)
点数を出さないものもあります。空石積み(コンクリートで固めていない石積み)・増積み・二段擁壁・張出し床版付き・大谷石積み・ガンタ積みです。国のマニュアルが不適格擁壁と呼ぶ型か、空石積みに分類される型だからです。代わりに、建築士に見てもらう案内が出ます。
高さ1m以下の擁壁も、マニュアルの対象外です。対象外と出ても、安全という意味ではありません。種類が分からないときは「わからない」を選ぶと、練石積み造の表で計算します。種類が違えば点数も変わるので、この点数は目安にとどめ、種類は建築士に確かめてもらってください。
造り替えになったら、工場で造るL型擁壁「土のねっこ」をご検討ください。
当社の製品
土のねっこ
当社はコンクリート製品のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。図面が無ければ、手書きの絵と写真で大丈夫です。住所も添えてください。お電話は ☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)。
どう使う?
種類と高さを選び、ふくらみやひびの程度と、水抜き穴の状態を選びます
選ぶ欄は3つに分かれています。欄ごとに「くわしく(マニュアルの説明)」があり、小・中・大の原文が読めます。鉄筋コンクリートと重力式では、02と03の項目が一部変わります。打設面の横ひび・ジャンカ、鉄筋の腐食、コンクリート全面と端面の劣化などです。
- 01 擁壁の種類と高さ:種類は7つから。高さは「1m超〜3m」「3m超〜4m」「4m超〜5m」「5m超」から選びます
- 02 見た目の変化:ふくらみ、目地の段差やずれ、角の目地の開き、縦・横・斜めのひび、傾き・折損の8項目。それぞれ「なし・小・中・大」
- 03 水と障害:湧き水はあるか、水抜き穴(壁面にあいた排水の穴)と排水は整っているか、排水の障害、石やブロックの劣化、白い生成物(白い粉)はあるか、の5つ
目地(積んだ石やブロックのつなぎ目)のずれは、巻尺かスケールで測れます。5mm未満、5mm以上2cm未満、2cm以上の3段階です。近づいて危なくない範囲で見てください。
例として、間知ブロック・高さ1m超〜3m・ふくらみ「中」(積んだ石の間にすきま)・水抜き穴が無い(Ⅰ)を選びます。ほかは「なし」です。基礎点は、水抜き穴の2.0点。変状点は、ふくらみ「中」の6.0点。合計8.0点で、健全度は「中」です。

「次にやること」には「補修して経過を見てください」と出ます。変状が進んで「低」に至ったら、造り替えか補強を検討します。ふくらみは、地盤調査や安定解析が要ることがある変状なので、擁壁の設計ができる建築士に見てもらう案内も付きます。
水抜き穴が無いだけで、2.0点付きます。同じふくらみ「中」でも、水抜き穴と排水が整っていれば6.0点です。逆に、水抜き穴が無いうえに排水の障害や劣化が重なると、9.0点に届いて「低」になります。
自分の擁壁で試すなら、擁壁の健全度チェック(無料)へ。
当社の製品
土のねっこ
当社はコンクリート製品のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。図面が無ければ、手書きの絵と写真で大丈夫です。住所も添えてください。お電話は ☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)。
結果のあとは?
結果票をPDFにして、擁壁の設計ができる建築士に見てもらいます
点数が出たら、「結果をPDFに保存・印刷」を押し、印刷画面で「PDFに保存」を選びます。結果票には、合計と健全度、次にやること、選んだ内容、作成日が入ります。建築士や市区町村の窓口に相談するとき、何を見てどう選んだかを伝える材料になります。
判定が「高」でも、ふくらみなどの変状があれば、目地詰め(目地にモルタルを詰める補修)が基本です。年に1回ほど同じ所を測って見比べます。「中」は補修して経過観察。「低」は、マニュアルで「危険な宅地擁壁」とされ、造り替えか補強を検討する区分です。どれも、点数だけで工事の方法を決めず、建築士に現地を見てもらってください。
大雨のときに、がけの割れ目・水の湧き出し・小石がぱらぱら落ちるといった前兆に気づいたら、市町村の防災の窓口へ知らせてください。危ないと感じたら、すぐに避難してください。
造り替えるなら、工場で造る鉄筋コンクリートのL型擁壁「土のねっこ」があります。端が丸い製品(端部R)をつないで、道路の曲がりや敷地の角に沿って据えられる、曲がる擁壁です。宅地造成擁壁として利用できます。図面と構造計算書は当社でご準備できます。見積と簡易展開図(施工図)は無料です。
製品の高さは500〜3,000mm(地面に埋める分を含む)で、地上に見える段差は最大約2.6mまで。後ろに底版(壁を支える足の板)を出せない現場には、底版を前に出す「土のねっこ 逆L」があります。地上の段差は最大約2.0mです。これを超える高さの擁壁は、ご相談ください。
当社の製品
土のねっこ
当社はコンクリート製品のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。図面が無ければ、手書きの絵と写真で大丈夫です。住所も添えてください。お電話は ☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)。
見積を頼む(無料)
土のねっこの相談と見積(無料)
点数や健全度の判定については、擁壁の設計ができる建築士にご相談ください。造り替えで土のねっこを使うなら、使える製品と概算の費用を、当社でお出しします。図面が無ければ、手書きの絵と写真で大丈夫です。絵に段差の高さと長さを書き込み、住所も添えてください。
当社はコンクリート製品のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。
全国に配送します(沖縄・北海道・離島を除く)
お電話でも受け付けています。☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)
出典
- 当社の無料ツール「擁壁の健全度チェック(間知ブロック・コンクリート)」https://concretus.jp/tools/kenchi-shindan/(2026年10月28日公開)
- 国土交通省『宅地擁壁の健全度判定・予防保全対策マニュアル』(令和4年4月、令和5年3月一部修正)表Ⅱ-7・Ⅱ-8・Ⅱ-18、図Ⅲ-1https://www.mlit.go.jp/toshi/content/001474700.pdf(2026年10月28日閲覧)
- 当社の記事「【間知ブロック】間知ブロックの擁壁がふくらんできた。補修で済む?造り替え?」https://concretus.jp/blog/kenchi-block-fukurami/(2026年10月28日公開)
- 当社の製品ページ「土のねっこ」https://concretus.jp/products/tsuchinonekko/(寸法表7:高さ3,000mmの最大地上高2,600mm)・「土のねっこ 逆L」https://concretus.jp/products/tsuchinonekko-reverse-l/(寸法表8:最大地上高2,000mm)
