【空洞の充填】ブロックの穴は全部モルタルで埋める?鉄筋を入れた穴だけ?

ブロックの穴は全部モルタルで埋める?鉄筋を入れた穴だけ?

ブロック塀の壁の穴で、埋めなければならないのは2種類です。鉄筋を入れた穴と、縦目地に接する穴です(建築基準法施行令第62条の6第1項)。ふつうの壁の穴を全部埋めよという決まりは、条文にはありません。控壁や門柱は別で、規準で穴を全部埋めます。

埋まっているかは、外から見えません。縦の鉄筋を基礎とつなぐ決まりは、別にあります。当社のブロック塀・フェンス基礎「土地分け丸」は、そのつなぎ目を基礎の中に置きました。

当社の製品

ブロック塀・フェンス基礎「土地分け丸」

メッシュフェンスの基礎に使った土地分け丸
土地分け丸
ブロック塀・フェンスの基礎に。連続基礎なので土が流れず、安定計算もできます。約70cmまでの段差や境界にも使えます。人力で据えられる大きさもあります。製品ページ →

当社はコンクリート製品のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。図面が無ければ、手書きの絵と写真で大丈夫です。住所も添えてください。お電話は ☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)。

どの穴を埋める?

ブロックのどの穴を、モルタルで埋めればいいですか

鉄筋を入れた穴と、縦目地に接する穴です。

ブロック塀を上から見た図。ブロックの中の穴も継ぎ目の穴も空いたまま。左下の人が「どこまで詰める?」と聞いている
ブロックの穴は、全部埋める?

決めているのは、建築基準法施行令第62条の6第1項です。

「コンクリートブロツクは、その目地塗面の全部にモルタルが行きわたるように組積し、鉄筋を入れた空胴部及び縦目地に接する空胴部は、モルタル又はコンクリートで埋めなければならない。」(建築基準法施行令 第62条の6第1項)

ブロック塀を上から見た図。赤い穴が鉄筋を入れた穴、薄い赤の穴がブロックの継ぎ目(縦目地)の穴。白い穴は「決まりなし」
埋めるのは、鉄筋の穴と縦目地の穴

条文の字は「空胴」です。縦目地は、横に並ぶブロックとブロックの間の目地です。前半の「目地塗面の全部にモルタル」は目地の話で、穴の充填とは別の義務です。この2種類のほかの穴は、埋めよとも埋めるなとも書いていません。全国建築コンクリートブロック工業会のガイドブックも、縦筋を入れた穴と縦目地の穴に詰める手順を書いています。

全部埋めたほうが強い?

穴を全部埋めたほうが、強い塀になりますか

強さを比べた資料は、見つかりませんでした。決まりで全部埋めるのは、控壁(ひかえかべ。塀を横から支える短い壁)や門柱などです。

ブロック塀を上から見た図。穴は全部モルタルで埋まっている。左下の人が「全部詰めたら安心?」と聞いている
全部埋めたほうが強い?

日本建築学会のコンクリートブロック塀設計規準が「空洞部にはすべて」充填すると書くのは、読んだ範囲で3か所です。ブロックで造る控壁、門柱ブロック、土に接する部分です。土に接する部分は、ブロックの壁を土に接して設けてはならないという決まりの、例外の場合です。

上から見た図。門柱と控壁の穴は全部埋めてあり、壁は鉄筋の穴と縦目地の穴だけが埋める穴
全部埋める形が出るのは、控壁や門柱

ふつうの壁の穴を全部埋めよという文は、条文にも、規準の読んだ頁にもありません。穴を大きくしてコンクリートを全部詰める「型枠ブロック造」は、規準の上で別の種類の塀です。モルタルを詰めた分だけ、壁は重くなります。全部埋めた塀と、2種類だけ埋めた塀の強さを比べた実験や研究は、探した範囲では見つかりませんでした。

外から分かる?

穴にモルタルが入っているか、外から分かりますか

外からは分かりません。

ブロック塀を正面から見た絵。表面からは穴の中が見えない。左の人が「中、見える?」と聞いている
表面からは、穴の中が見えない

国土交通省の点検の資料は、モルタルの充填状況の確認を、ブロックを一部取り外す「第二段階」に置いています。物差しは令第62条の6で、建築士や専門工事業者の協力を得て進めるのが望ましいとしています。

正面から見た絵。途中のブロックを2つ外し、奥に赤く埋まった穴と鉄筋、白いままの穴が見える
国の点検は、ブロックを一部外して中を見る

高槻市の事故の調査報告書も、充填は外観の目視だけでは判別できない事項だと注を付けています。気になる塀は、建築士か施工業者さんに見てもらってください。鉄筋の入れ方を外から確かめる手がかりは、「ブロック塀の縦筋は、基礎から上まで1本で通す」にまとめています。

基礎と鉄筋は?

基礎と鉄筋のつなぎ方は、どう決まっていますか

縦筋は、ブロックの穴の中で継げません。

ブロック塀の断面。縦筋が地面の下の基礎まで伸びている。前の人が「基礎とどうつなぐ?」と聞いている
縦筋は、基礎とどうつなぐ?

同じ第62条の6の第2項が、塀の縦筋をブロックの穴の中で継ぐことを禁じています(溶接など同等以上の強さの接合は除く)。縦筋の間隔と、基礎の横筋への留め方は、「ブロック塀の縦筋は、基礎から上まで1本で通す」に書きました。

断面。土地分け丸の中のアンカー付き鉄筋の上端にねじの継手があり、縦筋が塀のいちばん上まで1本で通る
土地分け丸は、基礎の中でねじでつなぐ

当社のブロック塀・フェンス基礎「土地分け丸」は、このつなぎ目を基礎の中に置いた製品です。基礎の中のアンカー付きの鉄筋の上端にめねじがあり、おねじを切った縦筋をねじ込みます。縦筋は、基礎から上まで1本でブロックの穴を通ります。つなぎ目の引き抜きの強さは、公的試験機関で確かめています。試験の資料は「土地分け丸」の製品ページで公開しています。穴の充填は、ほかのブロック塀と同じ決まりです。

当社の製品

ブロック塀・フェンス基礎「土地分け丸」

当社はコンクリート製品のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。図面が無ければ、手書きの絵と写真で大丈夫です。住所も添えてください。お電話は ☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)。

全国に配送します(沖縄・北海道・離島を除く)

見積の頼み方

見積を頼むには、何を送ればいいですか

図面が無ければ、手書きの絵と写真で大丈夫です。

住宅の持ち主が、敷地の境界のあたりをスマートフォンで撮っている
塀を建てる場所の全体と足元を写真に撮って送る

見積と簡易展開図(製品の並べ方を描いた施工図)は無料です。次の3つを送ってください。

  1. 塀を建てる場所の写真。全体と、足元が分かる1枚
  2. 塀の高さと長さ。ブロックの段数でもかまいません
  3. 境界で確保できる幅。手書きの絵に書き込んでください

個人のお宅1軒からご相談いただけます。

お問い合わせフォームからどうぞ。お電話は0120-1181-46(平日9:00〜18:00)です。

当社の製品

ブロック塀・フェンス基礎「土地分け丸」

当社はコンクリート製品のメーカーです。大分県内と関西圏では、施工業者をご紹介できます。それ以外の地域は、地域の施工業者さんにお願いしていただく形です。図面が無ければ、手書きの絵と写真で大丈夫です。住所も添えてください。お電話は ☎ 0120-1181-46(平日9:00〜18:00)。

全国に配送します(沖縄・北海道・離島を除く)

あわせて読む

出典(いずれも2026年10月30日時点)
建築基準法施行令 第62条の6(目地及び空胴部) e-Gov法令検索(2025年12月1日施行の版) 第2項の原文:「補強コンクリートブロック造の耐力壁、門又はへいの縦筋は、コンクリートブロックの空胴部内で継いではならない。ただし、溶接接合その他これと同等以上の強度を有する接合方法による場合においては、この限りでない。」
国土交通省住宅局建築指導課「建築物の既設の塀(ブロック塀や組積造の塀)の安全点検について」(平成30年6月21日)別紙2 PDF(第二段階:ブロック内部の診断)
日本建築学会『壁式構造関係設計規準集・同解説(メーソンリー編)』「コンクリートブロック塀設計規準・解説」4条(控壁・門柱・土に接する壁体)・同解説
全国建築コンクリートブロック工業会「ブロック塀施工ガイドブック 設計者編(シリーズ2)」 PDF(4.ブロックの組積の注意点)
高槻市学校ブロック塀地震事故調査委員会「調査報告書」第2章 PDF(表3の注)
当社の製品ページ 土地分け丸(鉄筋のつなぎ方)

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